【整数】約数の見分け方
今回は「約数」(やくすう)いついてです。意味をおさらいすると、
約数:ある整数を割り切ることができる整数
です。
(例)4の約数
1から4まで順に割り算をしていきます。
4÷1=4あまり0…〇 割り切れる
4÷2=2あまり0…〇 割り切れる
4÷3=1あまり1…× 割り切れない
4÷4=4あまり0…〇 割り切れる
(答)1,2,4
通常、このように1から順に確認していきますが、数字が大きくなると、すべて確認するのは難しいです。
(問)12の約数
同様に計算してみてください。
(答)1,2,3,4,6,12
図のように、「中央を基準にペアを取ってかけると12になる」という性質があります。
これを知っておくと、1から12まで順にすべて計算しなくてもよいので便利です。
(補題)3の約数
3÷1=3あまり0…〇 割り切れる
3÷2=1あまり1…× 割り切れない
3÷3=1あまり0…〇 割り切れる
(答)1,3
このように「1と自分自身(=3)」を約数にもつものを、素数(そすう)といいます。
このように足が2本だけ出ているイメージですね。素数は約数は2個だけ持ちます。
少し話がそれましたが、本題に移りましょう。
下1桁での数で判定するもの ○○○○☆
2の倍数
2の倍数(偶数)の判定方法:下1桁(一の位)が2で割り切れる
⇒下一桁の数が2,4,6,8,0である
(例1)316
316の下1桁(一の位)の6は2で割り切れる。(6÷2=3あまり0)
したがって、316も2で割り切れる。(316÷2=158あまり0)
(例2)5190
5190の下1桁(一の位)が0である。
したがって、5190も5で割り切れる。(5190÷5=1038あまり0)
5の倍数
5の倍数の判定方法:下1桁(一の位)が5で割り切れる
⇒下一桁の数が5,0である
(例1)124215
124215の下1桁(一の位)の5は5で割り切れる。(5÷5=1あまり0)
したがって、124215も5で割り切れる。(124215÷5=24843あまり0)
(例2)124210
124210の下1桁(一の位)が0である。
したがって、124210も5で割り切れる。
10の倍数
10の倍数の判定方法:下1桁(一の位)が0
(2の倍数・5の倍数の判定方法から導かれますね!)
(例)819270
819270の下1桁が0である。
したがって、819270も10で割り切れる。(819270÷10=81927あまり0)
下2桁での数で判定するもの ○○○☆☆
4の倍数
4の倍数の判定方法:下2桁が4で割り切れる
(例1)124284
124284の下2桁84は4で割り切れる。(84÷4=21あまり0)
したがって、124284も4で割り切れる。(124284÷4=31071あまり0)
下3桁での数で判定するもの ○○☆☆☆
8の倍数
8の倍数の判定方法:下3桁が8で割り切れる
(例1)724288
724288の下3桁288は8で割り切れる。(288÷8=36あまり0)
したがって、724288も8で割り切れる。(724288÷8=90536あまり0)
各位での数で判定するもの ☆☆☆☆☆
3の倍数
3の倍数の判定方法:各位の和が3で割り切れる
(例)123
123の各位の和(1+2+3)6は3で割り切れる。(6÷3=2あまり0)
したがって、123も3で割り切れる。(123÷3=41あまり0)
9の倍数
9の倍数の判定方法:各位の和が9で割り切れる
(例)12321
12321の各位の和(1+2+3+2+1)9は3で割り切れる。(9÷3=3あまり0)
したがって、12321も9で割り切れる。(12321÷9=1369あまり0)
組み合わせて判定するもの
6の倍数
6の倍数の判定方法:①下1桁が2の倍数 ②各位の和が3で割り切れる
2の倍数でありながら、3の倍数である数は6の倍数であるといえます。
ですので、2の倍数でありながら、3の倍数である数を確認すればよいです。
(例)31212
①31212の下1桁(一の位)の2は2で割り切れる。(2÷2=1あまり0)
したがって、31212も2で割り切れる。(31212÷2=15606あまり0)
②31212の各位の和(3+1+2+1+2)9は3で割り切れる。(9÷3=3あまり0)
したがって、31212も3で割り切れる。(31212÷3=10404あまり0)
①と②より、31212は6の倍数であるといえる。
まとめ
以上、2,3,4,5,6,8,9の倍数の判定方法でした。
7の倍数以外は簡単にチェックができるようになります。
高校の教科書に載っている内容なのですが、倍数の判定方法は覚えておくと、すごく便利です。
小学生のうちからぜひ覚えておきたいものですね。
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