地球にぐるっとロープを巻いてみる
今回は球の円周について考えてみましょう。
球の一例として、地球を取り上げてみます。
地球の直径と円周
地球の直径は12700kmあります。
この大きな地球に、ぐるっと一周ロープを巻いてみます。
これは地球の円周の長さに等しく、
(球の円周)=(直径)×(円周率)
で計算することができます。
以下、円周率は3.14とします。
ロープを地上から1mの高さまで持ち上げてみると?
地球に1周巻いたロープを、さらに地上から1mの高さまで持ち上げてみましょう。
このとき、ロープの長さはどれだけ長くなっているでしょうか?
地球の大きさから、ロープがとても長くなるような気がしませんか?
計算で確かめてみましょう。
計算で確かめよう
地球から1mの高さに持ち上げていくということは、地球を一周するロープの直径が2m長くなるということです。
また、2m=0.002kmです。
計算は[1m持ち上げたロープの円周]-[もとのロープの円周]で計算できますので、
(12700+0.002)×3.14-12700×3.14
=12700×3.14+0.002×3.14-12700×3.14
=0.002×3.14(km)
=6.28(m)
となり、約6.3mということが分かります。
黄色のアンダーラインの部分が同じで、打ち消し合いうので、地球の直径12700kmは答に関係しないことが分かります。
球の大きさは答に関係ないということですね。
まとめ
地球の大きさゆえに、1m持ち上げれば、とても長いロープの長さが必要になるような気がしますが、実際はたったの約6.3mです。
人間の直感とは反する答えですが、このように式で説明できるところが、算数のすごい所ですね。
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